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ALANET 社長ブログ

京都唯一のスーツメーカーの二代目社長の
ファッションと映画の今昔歴
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やっぱり黒澤明です
  今で172本です。後28本が年間ノルマですが、さすがに私も12月になると何かと忙しく、ちょっとムリかもと思いますが、とりあえず頑張らねばと、見たいものを探すのですが、なかなか、これと言ったものが見つかりません。毎回のDVDの予告編やパソコンでの新作発表のPRなどでいろいろ物色しますが、最近はリメイクものやSFXものが多く、観終わって「アー良かったなー」と心に残るものに巡り合えません。
 そこで仕方なく旧作の名作を再度見直サざるを得ないのです。

      「そうだ京都へ行こう!」  (JRの宣伝みたい)

 先日「そうだ、もう一度黒澤を見直そう」と思いました。またまたつまらない自慢ですが黒澤明の全30作品は全て2回以上観ております。また一般的には「生きる」や「七人の侍」「用心棒」「天国と地獄」などが有名ですが私は「一番美しく」と「どですかでん」が好きです。
 「まあいいや、とりあえず三本ほど注文しよう」と思い「赤ひげ」「乱」「影武者」を発注しました。
どれも黒澤明がまだ若く脂がのりきった時の力作で、それぞれ三時間はたっぷりあり超大作です。
なかでも「影武者」のラストの戦闘シーンはめちゃめちゃすごいです。
 また武田信玄や織田信長の衣装が大変素晴らしく、外国の方が見られたら日本人の美意識には驚かされる事と思います。
 その超大作三本のなかで私は「赤ひげ」に改めて感動しました。

いわゆる黒澤映画の真骨頂である「ヒュウマニズム」です。

 公開当時の1965年、私が高校三年だったと思います。
その頃私は映画に対する知識はなく、多少人より多く見ているぐらいで、なんやら、えらい大作が公開されるらしいとのうわさで、見に行ったのですが、なんと、しんきくさい映画という印象しかありませんでした。その頃加山雄三は若大将シリーズでバリバリの新人でイメージとしてあくまで娯楽大作かと思っていたところ、江戸時代のいわゆる貧しい人対象の病院の話で、狂人で絶世の美人が惚れた男を食い殺す話や、老人の荘厳な臨終の話や、貧しさゆえ「こそどろ」で家族を養っている少年一家の心中の話など、もう暗い話ばかりで、その頃の私にはなにも面白くありませんでした。ただ遊女に売られかけて、危ういところで赤ひげに助けられ心を病んだ仁木てるみが大変可憐で初々しく可愛かったぐらいです。
 それから、およそ20年ぐらいして、再びビデオで見た時、改めてその作品の素晴らしさが分かったのです。そして今再び(ひょっとしたら4回目かも)じっくり見たのですが、なんと素晴らしい映画かと思いました。
 若い頃は単に活劇やストーリーの面白さだけで映画を観ており、そんな尺度で映画を批評するなんてもってのほかです。こうして歳を重ねいろんな映画を観てきて、改めて黒澤明の「赤ひげ」の素晴らしさに新鮮な驚きを感じました。
 あんなに辛気臭い暗い話を、よくあれだけ、きめ細かく濃密に撮れたなあと感心しました。しかもみっちり三時間飽きずにみさせるのです。

加山雄三が演じる若いなまいきな医者が三船敏郎演じる赤ひげの偉大さに気づき御典医の道を投げ捨てて(今でいう超エリートの若手医者)その療養所の仕事に命を捧げるという話なのですが、久しぶりに観て、もう胸が詰まるほどの感動を受けた次第です。

        やっぱり世界のクロサワです。

 三夜連続の黒澤作品で少々寝不足気味です。



























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