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ALANET 社長ブログ

京都唯一のスーツメーカーの二代目社長の
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医は仁術なり
  年明けから、ギックリ腰や風邪ひきで、前途多難なスタートですが、今年も何のテーマもポリシーもなく、その時々に思い浮かんだ全く気まぐれなブログを書いていこうと思いますので、皆様も、決して見捨てず、根気よく読んでください。
この時期にふさわしい話題かどうかわかりませんが、昨年からちょっと気になっていたことをかこうと思います。

それは、お医者さんと心がつーじ合わないと病気は良くならないという当たり前の話です。そしてまた、昔の話ばかりと息子に怒られそうですが、しばらくおつきあいください。

 私は小さい頃大変体が弱かったです。もっとも今でも決して丈夫ではありませんが、子供の頃よりはましです。チョットしたことで、すぐ風邪をひいたり、胃腸も大変弱かったです。魚はいいのですが、お肉はあきませんでした。食べたらすぐに下痢をしました。またミルクもぜんぜんダメでした。今でもミルクを見ると下痢をしそうな気になります。
 いまからおもえば、しょっちゅう母親を困らせた事だと思います。
そのときいつもお世話になっていた小児科の先生の事をよく思い出します。家から100mほどの距離で歩いてもすぐなのに、「しんどい」とか「お腹が痛い」とか言って、よく母親に、おんぶしてもらっていました。
その先生の名前は「大野先生」といいました。
勿論とっくに他界されていますが、いまでもおなじばしょで、むすめさんがあとをついで、同じように小児科を開業されています。もっとも、大野先生の娘さんと言っても、もう「おばあさん」です。
まことに、つまらない話かもしれませんが、その子供の頃の小児科の先生のほのぼのとした「おもいで」がなぜか、最近よく思い出すのです。それは、私の足の具合が、中々よくならないからかもしれません。

  およそ60年ぐらい前の話です。

 大野先生は、見るからに小児科の先生と言う風貌の方でした。体型は小柄で、小太りで、ちょうどキュウピーさんのような感じです。そしていつも、三つ揃えを着ておられ、そのチョッキのポケットには銀の鎖でつながった、懐中時計を持っておられました。
いつも、脈を測る時、チョッキから、おもむろに、懐中時計を出され、そのふたを開けられるときに「ピン」と言う音がするのです。きっと、あの時計は、ものすごく上等だったとおもいます。
 診察の時は、上着を脱いでおられ、そのチョッキの上に白衣を着ておられました。

いつも母親に連れられて、大野先生の所へ診てもらいに行くのですが、まず病院に入って、あの独特の匂いで、何か、三割ぐらい病気が治ったような気がするのです。

   まるで魔法の空間です。

しばらく待合室で順番を待ちます。さほど長い時間ではないのですが、何かたいへん重苦しい時が流れるのです。
 今のように、ここちよい音楽などは流れてはおりません。あまりの静けさに、あの古い昔の、壁掛け時計の振子の音が「カチコチカチコチ」と聞こえてくるぐらいです。
 きっとその時は、母親が一番心配していたのではないでしょうか。

 名前を呼ばれ、先生の前の椅子に座った時の何とも言えない安心感で、もう半分以上、病気は回復するのです。

  「どうしたんですか?」
 
と優しく先生は問いかけ、私の腕を取り脈を診られます。
先生に手を取ってもらい、先生の笑顔おみて、その優しい声で、もうほとんど、しんどいのは治っているのです。

  まるで「魔法」でした。

せんせいのやさしい目、そして三つ揃えにチョウネクタイのジェントルマンスタイル、そしてソフトに私を包み込む声、あの温かい手で、タッチされただけで、もう病気が治るのです。

     まさに「医は仁術なり」です。
 
私は大野先生のその魔法にかかって、どんな病気でもいっぺんに、治ってしまうのです。私にとって大野先生は神様の様な方でした。

なぜ今そんな古い話を思い出し、皆様にとって面白くもない話をかくのかと言うわけを話しましょう。

数年前から、足が不自由になり、いろんな病院へ行きいろんな先生と出会いました。基本的には神経内科なのですが、整形も整体も、鍼も漢方も、、、それらの診察券だけでもいっぱいです。
出逢った先生はみんな立派で、いい人なのですが、心が通じ合えないのです。
例えが悪いかもしれませんが、その先生と「恋愛関係」になれないのです。目と目だけで心が通じ合うような、、、、
CTやMRIなど数えきれないほど、とってもらい、最新の医学で診察してもらっているのですが、何か私の心の奥底で閉ざしているものがあるのです。
 あの大野先生の様に、私のすべてを包み込んで、優しいあの目だけで治して下さる、そんな先生と出会えないのです。
勿論すべて優秀な先生ばかりなのですが、心が通じ合えないのです。そんな事を思っている私が、きっと間違っているともいますが、あの大野先生に対して抱いたような感情がなかなかわきません。

 足の具合が良くならない事にイライラする時、いつも大野先生を思い出します。心の底から信じ私に魔法をかけてくださる、大野先生の様な方とはもう一生で逢えないのでしょうか?

   もう一度大野先生と会いたいです。

















































































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