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ALANET 社長ブログ

京都唯一のスーツメーカーの二代目社長の
ファッションと映画の今昔歴
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「飢餓海峡」
 御年輩の方か、よほどの映画好きの方でない限り、あまりご存じないかもしれませんが、私はこの映画を今までの邦画の中で5本の指に入る名作であると評価しております。
題名からして暗いイメージで、あまり一般受けしません。そして、白黒で、なんと3時間たっぷりある長編です。1965年度の作品で残念ながらリアルタイムでは見ておりませんが、初めてビデオを見た時は衝撃を受けました。あまりの迫力に圧倒されました。
 映像の素晴らしさ、ストーリー展開の良さ、又出演されている各役者さんの演技のうまい事、何度見ても、その中に引きずり込まれてしまいます。始めから最後まで一気に見られるので、183分があっという間です。

 なぜまた久しぶりに、こんな古い映画の事を思い出したかのように書こうと思ったかというと、主役である三國連太郎が先日亡くなられたからです。(以下敬称略)
ある日何気なくテレビを見ていたら、三國連太郎が亡くなられたというニュウスをやっていました。私は彼の大のファンで「釣りバカ日誌」以外の出演作は、大概見ております。
「善魔」「本日休診」「宮本武蔵」など、本当に古い彼の若い時の映画をビデオ屋で必死に探して、よく見たものです。そうそう、あの「切腹」もそうです。独特のキャラクターを演じておられました。
 「釣りバカ日誌」だけは、なぜか私の好みに合いません。
チョット日本人離れした容姿と、あくの強い癖のある演技が大変うまい方でした。

 話は元に戻りますが、この「飢餓海峡」是非一度皆さんに見ていただきたいと思います。「そんなこと言われんでもわかっている」とおっしゃる方も、きっとたくさんおられる事と思います。

 戦後間もない昭和22年、話は函館から始まります。津軽海峡に台風が来る直前に質屋に強盗が入り、多額の現金が盗まれ、質屋の主人や奥さんなど3名が殺害され、挙句の果てに火を点けて逃げるという凶悪事件が発生したのです。そのため、台風のあおりで、函館市内の大半が焼失してしまうのです。丁度その時、海が大荒れで青森、函館間の青函連絡船が転覆し、大勢の人が亡くなります。台風が去った後、亡くなられた方の後始末をしていた消防と警察の方が不思議な事に気が付くのです。死体の数が乗客名簿の数より2名多いのです。しかも乗客名簿に記載されている方々全ては引き取られたのに、その2名だけが引き取り手がなく身元不明なのです。

     面白いでしょう。

 そこからどんどん話が進んでゆきます。
もちろん、私は何回も見ておりますので、全て最後まで知っているのですが、それでも「どうなるのだろう」と言う期待感でワクワクするのです。

その強盗は3人組の復員兵で2人を殺害し多額の現金を持って逃亡する犯人が三國連太郎なのです。命からがらたどり着いたのが、死者の魂を呼び戻すイタコで有名な恐山です。そこには今はやりのオカルト的な要素も盛り込まれているのです。その恐山から町まで通じている木材を運ぶトロッコ電車でたまたま居合わせた遊女と出会います。それが左幸子です。遊女でありながら、心のきれいな娘で逃亡で疲れ切って、お腹がペコペコの状態の三國連太郎に自分が持っていた三つのおにぎりのうち二つを彼に与えるのです。三日三晩寝ずの逃亡のためもう必死で、なりふりかまわず、おにぎりにむしゃぶりつきます。それがきっかけで二人の出会いがスタートし、そこで受けた恩が話のキーワードになります。

   どうです。  面白いでしょう。

主人公はこの遊女のいる置屋で久しぶりに風呂に入り、心身とものスッキリし左幸子演じるこの遊女に多額の現金を渡し、その足で素早く逃亡します。遊女はこの金で田舎の置屋を出て自分の人生をやり直すために東京へ向かいます。

   そしてそれから10年が経過します。

彼は名前を変え舞鶴で事業に成功し、地元の有力者になります。また遊女の左幸子はひと目逢ってただ一言お礼を言いたいと思い舞鶴まで行くのです。
 しかし、主人公は今の地位や名誉の為、過去の事は全て葬らなくてはなりません。

以上かいたあらすじは、ほんのストリーの導入部分で、そこからどんどん話が発展してゆきます。
物語の後半から刑事役で高倉健がでてくるのです。もう、驚く程若く演技もヘタでちょっと見苦しいですが、初めから、この犯人をずうっと追って定年後も自費で捜査に加わり最後には追いつめるというしぶとい刑事役の伴淳三郎がすごいです。ものすごく、渋い演技がたまりません。

 おそらく、こんなすごい映画はもう二度と現れないと思います。



追伸
    昨晩、「のぼうの城」みました。期待していたのにガッカリです。













































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