2013.10.29 Tuesday
私の愛するウエストン
もう、あれからひと月以上になるのですね。ぼちぼちブログを書かなくては、、、と思いかけてからでも、すでに半月は過ぎています。毎日なんや、かんやの雑用に追われて振り返ってみると1週間ぐらいアット言う間で無駄に時間を過ごしているなあと反省しきりですが、チョット一段落したので今日はがんばってブログ書きます。チョット言い訳がましい話ですが、この10月は仕事が忙しかったのと、嬉しい出来事があったりして、割と楽しいひと月でした。
度重なる台風で急に涼しくなり我々の商売にとっては、いよいよ本番を迎えました。「さあ、がんばらなくては!」と毎週土日、必ず出勤し、気合を入れました。本業である問屋業は、どちらかと言うと「攻めの商売」で自分の計画どうりに行動できますが、会社へ来ていただく小売業は「待ちの商売」で自分の都合のよいようには、なかなかうまくゆきません。お客さんが来られるのを待って一日ボケーとしている事もあれば、一時に何人も接客しなくてはならない事もあり、誠に勝手な我ままですが、順序よく来ていただけたら、もっと丁寧に効率の良い商売が出来たのに、、、、と思う事がよくあります。
そんな都合よくはゆきませんね。
気合を入れたおかげで、この10月は当初からそこそこの来客があり昨年より成績が良さそうです。決してアベノミクス効果ではなく来客の対応の歯車がうまくかみ合ってできた結果だと思います。
毎日の売り上げがまずまずですと疲れていても気分は悪くありません。
丁度そんな時におもいっきりたのしい出来事が あったのです、
10月15日のことです。
とうとうパリから宅配で荷物が到着したのです。
待ちに待ったウエストンです。 しかも2足です。
この話をする前に多少前置きが必要になります。
以前にもこのブログで書いたように私は若い頃から大変靴が好きです。靴に関しては、ただならぬ苦労をしてきました。そして靴に目覚めて、およそ50年近くになりますが、その間、いろんなメーカーの靴を履いてきましたが、私にとって一番相性のいいのがパリのJMウエストンです。そのウエストンのなかでも一番気に入ってるのがゴルフとローファーです。靴好きの方ならよく御存知かと思いますが私が知っている範囲のウエストンについてちょっとだけ解説しておきましょう。
ウエストンは1891年創業でフランスでは名門中の名門で、2代目の当主がより近代的なメーカーとなるためにアメリカ修行に行きグッドイヤー製法を学び、何とも言えないパリの気品あるエスプリとアメリカの頑丈な靴作りが上手くマッチし、それはそれは素晴らしい出来栄えなのです。
そして長く履いても型崩れせず、益々愛着がわいてきます。
このウエストンのゴルフとローファーは我々団塊の世代のアイビー好きにはもうたまらなく魅力的なデザインなのです。
フレンチアイビーそのものです。
フランス製なのにアメリカントラディショナルなのです。
「ちゃんと歩けへんのに靴ばっかり買うて!!ええかげんにしいや!!」
と家内に怒られるばかりですが、この数年前からきれいな色のスエードが欲しくてたまりません。昨年もウエストンゴルフのスエードのブラウンとグリーンを買ったばかりなのに又スエードのローファーが欲しくてたまりませんそして幸いなことに友人がパリに住んでおり、上手く手配してくれるのです。
今年の6月の中頃にそのパリの友人に電話しました。
「悪いけどまたちょっとウエストンに行って来てくれへんか?」
この頃海外にかける電話は、ものすごく感度がよくまるで市内の友人としゃべっているようで時差こそあれ京都とパリ何て、距離感は全くありません。また料金も昔と比べると大変安いので、ついムダ話をしてしまいます。
数日して、その友人から電話がかかってきました。
「あんな、今ウエストンにいるんやけど何色が欲しいんや?」
「いろいろあるけどどの色もメチャクチャきれいやで、、、」
私は以前から心の中で決めていたのはボルドーです。友人曰く「ボルドーはものすごくええわあ、そやけどネイビーもメチャええよ!!」
「ええい、2足ともいっとけ!!」
結局ウエストンロファーのスエードでボルドーとネイビー2足注文したのです。オリジナルカラーの別注ですから、恐らく日本にはないでしょう。
それから待つことおよそ4カ月です。
普通なら、もう少し早く出来上がるのですがパリの夏休みは長く1カ月以上ファクトリーが休業するらしく、日本では考えられません。その待ちに待ったウエストンローファーのボルドーとネイビーがやっと到着したのです。そのパリからの宅配の荷物を開ける時の気分は最高です。ちょうど恋人からクリスマスプレゼントをもらい、それをゆっくり開ける時のあの快感です。
2足とも誂えたかのようにピッタリです。、、、、、誂えたのですが、、、、、、
誠に嬉しくてたまりません。
どちらもすごくいい色です。仕上がりも完璧です。そして私を満足さしてくれることがもう一つあるのです。
ARAKAWA TAKESHI とネームがはいっているのです。
ところが、さあ履こうかと思ったら台風の影響で毎日毎日雨ばっかりです。しかし、家に帰って自分の部屋で眺めているだけでも楽しいです。私はアルコールが全く駄目ですが、もし多少たしなめたら、このスエードのボルドーとネイビーのウエストンを眺めながらブランデーかワインを、ちびりちびりとやりパリの気分に浸るのもいいですね。
数日後に私のこの歩行困難という症状のため、月に一回定期的に診察して頂いている神経内科の先生にチョットだけ、この靴の話をしました。その先生は、若くて、たいへん優秀で、ソレでいて、ものすごく「寛容」なかたです。
「私は昔から靴が好きですが、歩けなくなってから、より一層新しい靴が欲しくなって仕方ありません」とわけのわからない話を先生にすると、その先生は私に適切な答えを言ってくださいました。
「荒川さん、それは歩きたいという願望が、きっとそう思わせるのでしょう」と笑っておられました。
まあ、心配していた小脳には異常がなかったので、一安心です。
非常に歩行困難ですが私の靴道楽ぐらいは、許してもらいましょうか。。。。。。
、、、と、いつも自分に言い訳をしております。
度重なる台風で急に涼しくなり我々の商売にとっては、いよいよ本番を迎えました。「さあ、がんばらなくては!」と毎週土日、必ず出勤し、気合を入れました。本業である問屋業は、どちらかと言うと「攻めの商売」で自分の計画どうりに行動できますが、会社へ来ていただく小売業は「待ちの商売」で自分の都合のよいようには、なかなかうまくゆきません。お客さんが来られるのを待って一日ボケーとしている事もあれば、一時に何人も接客しなくてはならない事もあり、誠に勝手な我ままですが、順序よく来ていただけたら、もっと丁寧に効率の良い商売が出来たのに、、、、と思う事がよくあります。
そんな都合よくはゆきませんね。
気合を入れたおかげで、この10月は当初からそこそこの来客があり昨年より成績が良さそうです。決してアベノミクス効果ではなく来客の対応の歯車がうまくかみ合ってできた結果だと思います。
毎日の売り上げがまずまずですと疲れていても気分は悪くありません。
丁度そんな時におもいっきりたのしい出来事が あったのです、
10月15日のことです。
とうとうパリから宅配で荷物が到着したのです。
待ちに待ったウエストンです。 しかも2足です。
この話をする前に多少前置きが必要になります。
以前にもこのブログで書いたように私は若い頃から大変靴が好きです。靴に関しては、ただならぬ苦労をしてきました。そして靴に目覚めて、およそ50年近くになりますが、その間、いろんなメーカーの靴を履いてきましたが、私にとって一番相性のいいのがパリのJMウエストンです。そのウエストンのなかでも一番気に入ってるのがゴルフとローファーです。靴好きの方ならよく御存知かと思いますが私が知っている範囲のウエストンについてちょっとだけ解説しておきましょう。
ウエストンは1891年創業でフランスでは名門中の名門で、2代目の当主がより近代的なメーカーとなるためにアメリカ修行に行きグッドイヤー製法を学び、何とも言えないパリの気品あるエスプリとアメリカの頑丈な靴作りが上手くマッチし、それはそれは素晴らしい出来栄えなのです。
そして長く履いても型崩れせず、益々愛着がわいてきます。
このウエストンのゴルフとローファーは我々団塊の世代のアイビー好きにはもうたまらなく魅力的なデザインなのです。
フレンチアイビーそのものです。
フランス製なのにアメリカントラディショナルなのです。
「ちゃんと歩けへんのに靴ばっかり買うて!!ええかげんにしいや!!」
と家内に怒られるばかりですが、この数年前からきれいな色のスエードが欲しくてたまりません。昨年もウエストンゴルフのスエードのブラウンとグリーンを買ったばかりなのに又スエードのローファーが欲しくてたまりませんそして幸いなことに友人がパリに住んでおり、上手く手配してくれるのです。
今年の6月の中頃にそのパリの友人に電話しました。
「悪いけどまたちょっとウエストンに行って来てくれへんか?」
この頃海外にかける電話は、ものすごく感度がよくまるで市内の友人としゃべっているようで時差こそあれ京都とパリ何て、距離感は全くありません。また料金も昔と比べると大変安いので、ついムダ話をしてしまいます。
数日して、その友人から電話がかかってきました。
「あんな、今ウエストンにいるんやけど何色が欲しいんや?」
「いろいろあるけどどの色もメチャクチャきれいやで、、、」
私は以前から心の中で決めていたのはボルドーです。友人曰く「ボルドーはものすごくええわあ、そやけどネイビーもメチャええよ!!」
「ええい、2足ともいっとけ!!」
結局ウエストンロファーのスエードでボルドーとネイビー2足注文したのです。オリジナルカラーの別注ですから、恐らく日本にはないでしょう。
それから待つことおよそ4カ月です。
普通なら、もう少し早く出来上がるのですがパリの夏休みは長く1カ月以上ファクトリーが休業するらしく、日本では考えられません。その待ちに待ったウエストンローファーのボルドーとネイビーがやっと到着したのです。そのパリからの宅配の荷物を開ける時の気分は最高です。ちょうど恋人からクリスマスプレゼントをもらい、それをゆっくり開ける時のあの快感です。
2足とも誂えたかのようにピッタリです。、、、、、誂えたのですが、、、、、、
誠に嬉しくてたまりません。
どちらもすごくいい色です。仕上がりも完璧です。そして私を満足さしてくれることがもう一つあるのです。
ARAKAWA TAKESHI とネームがはいっているのです。
ところが、さあ履こうかと思ったら台風の影響で毎日毎日雨ばっかりです。しかし、家に帰って自分の部屋で眺めているだけでも楽しいです。私はアルコールが全く駄目ですが、もし多少たしなめたら、このスエードのボルドーとネイビーのウエストンを眺めながらブランデーかワインを、ちびりちびりとやりパリの気分に浸るのもいいですね。
数日後に私のこの歩行困難という症状のため、月に一回定期的に診察して頂いている神経内科の先生にチョットだけ、この靴の話をしました。その先生は、若くて、たいへん優秀で、ソレでいて、ものすごく「寛容」なかたです。
「私は昔から靴が好きですが、歩けなくなってから、より一層新しい靴が欲しくなって仕方ありません」とわけのわからない話を先生にすると、その先生は私に適切な答えを言ってくださいました。
「荒川さん、それは歩きたいという願望が、きっとそう思わせるのでしょう」と笑っておられました。
まあ、心配していた小脳には異常がなかったので、一安心です。
非常に歩行困難ですが私の靴道楽ぐらいは、許してもらいましょうか。。。。。。
、、、と、いつも自分に言い訳をしております。